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ピストンリングを交換する

09/11/05。明々後日に迫ったミニバイクレースに向けてピストンリングを交換する。まずは冷却水を抜く。エンジン右側下部にあるウォーターポンプカバーの3本のボルトのうち、一番下の10mmのボルトがドレンボルトになっているので、ここから。

冷却水を抜いたら、リザーブタンクごとラジエータをごっそり外す。

シリンダーヘッドを止めている4本のボルトを外して・・・

シリンダーヘッド外す。ガスケットは再利用することに。

次にシリンダーを止めている4本のスタッドボルトのナットを外す。プラスチックハンマーでシリンダーをコンコンと叩いて・・・

シリンダーを抜き取る。

シリンダー内壁は傷もなくきれいだった。ガスケットは再利用。

クランク室をキッチンペーパーでカバーしておいて、e型のピストンピンクリップを外す。

ピストンピンが固かったので、反対側のピストンピンクリップも外しておいて、工具を使ってピストンピンを押し出してみた。クランクに横力が加わらないように慎重に。

ピストンヘッドにはカーボンが少し。サイドの汚れはピストンリングがへたって、ガスが吹き抜けた跡だろう。また、0.1mmほどの極細の縦ラインが数本あったが、これはオイルの潤滑性能が追いつかず、オイル切れが起きたためのようだ。

シリンダーヘッドの燃焼室。スキッシュエリアに小さな傷があったけれど、これはデトネーションというより鋳造時のスのような気がする。真鍮ブラシでカーボン汚れを掃除。

ピストンヘッドのカーボンはCRC-556と真鍮ブラシで落としておいた。ピストンリングがはまる溝も少し掃除。交換するのは純正のピストンリングセット4EU-11603-00。断面がテーパー状になっている方がトップリング。四角なのがセカンドリング。エキスパンダはセカンドリングの内側に入れる。

セカンドリングをはめ、次にトップリングをはめる。ピストンリングの裏表は、リングの合い口の切り欠きがピストンリングストッパピンに合うように出来ているのでそれに合わせて。リングには軽く2ストオイルを塗布して組み込んだ。

シリンダーヘッドはオイルストーンにCRC-556をつけて軽く面研。密着をよくするようにしておいた。ノックピンはヘタに外したくないのでそのまま。

ピストンピンにも2ストオイルを塗ってピストンをセット。クランクスモールエンドのニードルベアリングは再利用。そして、ピストンリングを押さえながらシリンダーを被せる。シリンダー内壁にも2ストオイルを塗布。

シリンダースタッドボルトのナットの締め付けトルクは2.0kg-m。ゆがみが出ないよう対角順で少しずつ締め込む。

ガスケットには断熱効果もあるシリコングリスを塗って、次回もきれいに剥がれやすくなるようにしておいた。

シリンダーヘッドも対角線で順番にボルトを締めて取り付け。締め付けトルクは1.2kg-m。これで完了。

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