革ツナギにワッペンを縫い付ける

08/12/25、新しい革ツナギが素っ気ないデザインなので、刺繍ワッペンを胸に縫い付けてワンポイントアクセントにしてみる。ただ、このまま縫い付けたのではすぐに薄汚れてしまうし、雨などに当たると刺繍から流れ出た染料が革ツナギを染めてしまったりするので、まずはビニールのカバーを付ける。

強度を考えて0.3mm厚のビニールにしてみた。ホームセンターで切り売りの透明クロスを購入(120cm×20cmで119円)。カッターでワッペンより1cmほど大きめにカットして使う。

0.3mm厚だと裏でいくら曲げても元に戻ってしまう。そこでヒートガンで軽く熱して、スクレーパーなどで押し付ける。するとサランラップのようにぴったりと折り目がくっついてくれた。

表側はこんな感じで美しい仕上がり。

そして裏側。手を離してもこれだけ密着していてくれれば、縫い付けの作業の邪魔にならないのだ。

まずは透明クロスに針穴を空けて、裂けぐあいなどの検証。この透明クロスはテーブル用だけあって、かなり丈夫で問題なかった。ちなみに写真は「ミシン縫い」の様子。ミシン針を差して少し引き抜くとループが出来るので、縫っていく方向の反対側のループに下糸を通して、あとは交差した「目」が裏側に来るように上糸と下糸を引き絞るだけ。これを繰り返してどんどん縫い進める。

ドリル用のピンバイスに工業用ミシン針の16番をセット。工業用ミシン針は家庭用ミシン針と違って根元が円柱なのでバイスにしっかり固定出来るし、なんといっても革でもぐいぐい縫って行けるのが素晴らしい。10本セットで630円。それと20番のミシン用ポリエステル糸。

強力な両面テープをワッペンの裏に貼って、位置を固定する。両面テープは1辺程度を縫い終わったら取り除いておく。

糸が毛羽立たないようにロウソクに糸を擦り付けてロウを塗っておく。

ミシン針を突き刺したら、一方の糸を裏側に引き出して「下糸」にする。ミシン針の穴には溝がある側と無い側があるが、溝がある側から上糸が送り込まれるように針と糸の向きをセットする。

この革ツナギはインナーメッシュが外れないタイプなのがやっかい。「プロ」に頼むと、いったんインナーメッシュを外しておいてミシンでワッペンを縫い付けるが、それを発注するとかなりな代金になってしまう。そこで今回はインナーメッシュはそのままで、背中のパッド取り外しのためにあるインナーの隙間から、ぐるっと胸の裏までインナーをたぐって作業。手縫いならこれが可能だ。

こんな感じできれいに縫い付けることが出来た。よくみるとワッペン下側の一辺でビニールカバーがすこしはらんでいる。これは縫っていくうちにビニールカバーだけが外に広がってしまったため。あらかじめテープやボンドなどで透明クロスの端をワッペン裏にくっつけておけば良かったと反省。しかし強度には問題ないし、遠目ではまったく分からないので良しとしよう。

同じようにShellのワッペンもビニールカバーを被せて縫い付け、これで完成。

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