チェーンガードを取付ける

いまはレースレギュレーションでチェーンガード(スプロケットガード)を取り付けなければいけない。これは、転倒した時に足先などがチェーンとスプロケットの間に巻き込まれてしまう事故を防ぐため。安価に済ませるため、RH松島製のNSR50用のチェーンガードを購入。FRP製で2100円。50cc用でも十分ガード出来る大きさがあるのだ。厚みを測ると3.5mm。これも2mm厚以上というレギュレーションの規定をクリアしている。

このチェーンガードにはリベットが2本同梱されていた。リベット径4.0mm、首下長さ9.8mmのブラインドリベット。このタイプならたぶんカシメ厚4.8〜6.4mmまでいけるはず。ホームセンターで買ったハンドリベッターのノーズピースを4.0mm径用のモノに付け替える。

チェーンガードを最適な位置に当てておいて、チェーンガードに最初からある穴の位置をスイングアームにマーク。精度よく仕上げないとあとでリベットが通せなくなる。まずはドリルの先がずれないようにポンチを打つ。家にあった適当な釘で代用。相手がアルミなのでこんな柔らかい釘でもけっこう使えるのだ。

次に下穴として2mm径のドリルで穴を開ける。失敗していくつも穴を開けるのは強度的にも避けたい。ここは慎重に作業を進める。ちなみにNSR250のスイングアーム後端には開口部があるので、仮にリベットが失敗しても、ほじって内側に落とせばそこから出せるので安心だ。

そして4mm径のドリルで仕上げの穴を開ける。穴の断面からスイングアームの肉厚を計ると3.0mm弱。もっと厚いものかと思っていた。チェーンガードの厚みは3.5mm。これなら付属のブラインドリベットでちょうどいいカシメ厚だ。

チェーンガードをセットしてブラインドリベットを差し込む。穴の位置はぴったり。チェーンガードの位置もちゃんとスプロケットとチェーンの噛み合い口を完全にガードしていて、これなら問題ないと思う。

フランジいっぱいまでリベットを押し込んでおいて、ハンドリベッターのレバーを握り込んでシャフトを引き出す。するとシャフト先端の玉部分がリベット内に入り込んでリベット径を広げ、これで抜けなくなる仕組み。ハンドリベッターのレバーをいっぱいまで握るとシャフトが切断される。1回で切れない場合はもう一度レバーを操作する。

きっちりとセット出来たチェーンガード。満足のいく仕上がりだ。

後ろからみると、製品の折り曲げ角度が直角になっていないので少し外側に開いている。まァ、これぐらいなら問題ないと思う。逆に内側に反っていた場合はチェーンに干渉する心配があるけれど・・・。

横から見るとこんな感じ。シンプルなモノなので自分でアルミプレートなどを切り出しても出来そうだ。ただ、材料費や手間を考えると市販品を流用した方がたぶん安上がり。

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