88テラのタイヤ交換
走行距離8,199km時(2006/06/03)、88テラの前後タイヤを交換する。いままでのタイヤは、ダンロップTT900F GP 110/70/17 M/C 54HとダンロップライディーンGPR50SP 150/60R18だった。フロントホイールは、まずブレーキキャリパーを外して車体に吊ってから外す。吊るのはキャリパーの重みでブレーキホースを痛めないため。例によって軍手でキャリパーを包んで保護。
リアアクスルのボルトを緩めてからメンテナンススタンドでリアホイールをアップ。アクスルが錆び付いていてなかなか抜けない。一度も抜いたことがなかったから、どういう状態になっているかちょっと不安なところ。スチールパイプを差し込んで、アクスルのネジ山を崩さないように注意しながらガンガン叩いて抜く事にする。
なんとかアクスルが抜けてリアホイールが外せた。カラーとアクスルが固着していたようだ。ベアリングの状態がいいのか悪いのか判断がつかないところだったが、ホイールを外したこの機会に、あとでリアホイールのベアリングも交換してしまうことにする。
フロントホイールはなんども整備しているので簡単に外せた。それにしてもこのフロントスタンドは本当に便利なメンテナンスアイテム。気軽にフロントホイール回りをメンテナンス出来てありがたいのだ。
88テラの白ホイールはブレーキダストでめちゃめちゃ汚れていた。そこで洗浄力の高そうな灯油でまず汚れを落としてみる。ブレーキディスクプレートなどは一番最後にブレーキクリーナーなどで脱脂するつもりなので、荒っぽく汚れを落としていく。
灯油で洗浄したあと、台所用中性洗剤をつかって水洗い。アクスルの穴に水が入らないようにガムテープで塞いでみた。これでかなりきれいになる。それと、ホイール掃除用のスポンジブラシも使いやすかった。思った以上に耐久性があって、毎回便利に使えている。
きれいになった前後ホイール。ブレーキディスクプレートがついたままショップに持ち込むことにするので、底の浅い段ボールの箱を下に入れて、プレートが当らないようにして車載。近くのレーシングショップでタイヤ交換をしてもらう。
エアを抜いてから、まずはエアプレス機を使ってタイヤのビード落とし。ホイールのリムからタイヤの端を外す。
次にホイールにリムプロテクターを取り付けて、タイヤレバーを使ってタイヤを外していく。タイヤが堅くてけっこう大変。タイヤチェンジャーで外せばいいのだけれど、やはり機械だとホイールに傷がつきやすいので、手作業でやってもらった。
古いタイヤが外れたら、今度は新品タイヤにビードクリームを塗ってホイールに装着。
タイヤとホイールの回転方向を合わせてセット。タイヤのパターンは排水を考えた方向性があるので、回転方向を間違えないように注意。それとホイールにあるバルブの位置とタイヤにある丸印の位置を合わせておくのも基本。ホイールの下には木枠を置いて作業する。今度はリムプロテクターを使わずに、タイヤレバーで少しずつビードをリムにはめ込む。コンパウンドが柔らかいと楽だけど、これもけっこう大変。
タイヤをはめ込んだら、エアを高めに入れて「耳を出す」。パンッパンッと派手な音を立ててタイヤがホイールに密着し、ビードがきっちりとリムにセット出来た。
ホイールバランスも取ってもらう。これが狂っていると60km/hくらいからでもジャダーが出てくるようだ。ウエイトバランスの狂いから振動が増幅されて振れになって出てくるとか。特にフロントホイールのバランスの狂いは問題大。ホイールを回してみて一番下になって止まるところが重い所なので、反対側にバランスウエイトを取り付ける。
リアホイールには30gの鉛を取り付けて丁度いい感じ。フロントホイールはバランスウエイト無しでOKだった。
フロントはブリヂストンのBT-014。サイズは110/70ZR17 M/C 54W(13,650円)。BT-014は600ccバイクなどで人気のスポーツタイヤだけど110サイズもあってNSRにも合うと思う。グリップ力は十分あると思うし、かなりロングライフだとか。
リアも同じくブリヂストンのBT-014。サイズは150/60ZR18 M/C 67W。特殊な88NSRの18インチというサイズがあるので、このBT-014はありがたい。ノーマルの145mm幅から150mmへとわずかにアップ。
チェーンの張りを中央の振幅15〜25mmにしておいて、リアのアクスルシャフトのナットを締め込む。このアクスルシャフトにはたっぷりモリブデングリスを塗っておいた。締め付けトルクは9〜11kg-m。リアキャリパーも取り付けておく。リアキャリパー取付ボルトの締め付けトルクは2.0〜2.5kg-m。
前後のディスクブレーキプレートとも、パーツクリーナーでしっかり脱脂しておいた。
タイヤを「ひと皮剥く」。アセトンでタイヤの表面をさっと拭いて、これでOK。アセトンはタイヤ表面の保護剤(剥離剤?)ごとコンパウンドを軽く溶かすので、これでもう「通常のタイヤ」の状態になったと考えていいと思う。
空気圧は200kPa(キロパスカル)に設定。公道なので正規の225kPaより若干低めの方がコンパウンドがよく動いていいそうだ。それに接地面も増えるし。これで88テラのタイヤ交換終了。
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