アップステッププレートを付ける

2012/08/24。88テラと88ロスの2台にアップステッププレートを付ける。ヤフオクでNSR250用だという正体不明の新品のステッププレートを購入。1セット1000円の激安だがかなり怪しい。スタイルはHRC風。ステップやペダルはノーマルが使えそうだ。一応、フレームへの取り付けボルト間のピッチはブレーキ側71mm、シフト側80mmという88NSRのピッチとほぼ一致しているが・・・。

ノーマルと比べて20mm上がり、13mm前へ。バックステップではなくてアップステップが欲しかったのでこれはグッド。また、この変化ならノーマルのシフトロッドがそのまま使えるのがイイ。ちなみに本物のHRCのプレートは10mm上、12mm前なので、これだとステップ位置を変更した効果はほとんどないと思う。

しかし、正体不明品はリアブレーキマスターの取り付け穴の位置がおかしくて、このままマスターを取り付けるとピストンが押せない。仕方ないのでステンレスプレートでステーを作ってマスターの角度を変更。思うにコレはどこかのショップが発注した設計ミスの失敗作ではないかという気がする。アルミ合金素材で、座ぐり加工もされてそれなりの製品なのだが、ポン付けでは使えないのが残念。

チェンジ側にはヒールガード取り付け用の穴が付けられていたので、HRC風のヒールガードを製作することに。ホームセンターで3mm厚のアルミ板を買ってきて金ノコで切り出し、取り付け穴を空ける。「本物」は4mm厚なのだが、素材が手近になかったので仕方ない。3mmでもなんとか曲がらないだけの強度は保てた。

一番左がHRCのNSR250RK用ステッププレート。このヒールガードを参考に2台分を製作。

シフト側のステップ取り付け穴にある切り欠きの位置がおかしく、このままではステップラバーが下を向いてしまうので修正。切り欠き部分をリューターで削り取る。また、座ぐりが深過ぎてシフトペダルが動かなくなるのも不具合。中にワッシャーをかまして深さを調整しておいた。

いい感じで仕上がったシフト側のプレート。ヒールガードの角度もHRCのモノより自分には合っていてこれには満足だ。

レーシングタイプのプレートのようで、リターンスプリングとブレーキランプスイッチは付かない。リターンスプリング無しでもマスターのスプリングで戻るので構わないのだが、小さな甲丸スナップを使って、ホースガイドにスプリングを取り付け、リターンスプリングが効くようにしておいた。

ブレーキランプスイッチの方も1.2mm厚のアルミ板を使って取り付けステーを製作してみた。右はストリートタイプのバックステップ用のブレーキランプスイッチステー。

強力な両面テープを使ってステーをプレートの裏に貼付ける。そしてこのステーにブレーキランプスイッチを取り付ける。ノーマルのブレーキペダルにはリターンスプリングとブレーキランプスイッチ用のステーが付いているので、簡単にリターンスプリングとブレーキランプスイッチが活かせるのだ。

アップステッププレートでリアブレーキマスターの位置が上がり、シートカウルに当たることでカウルが浮き上がってしまう。そこで20mm厚の硬質スポンジをカウルの裏に貼付けることに・・・。こうするとかかとでシートカウルを押しても、硬質スポンジが内側のインナーカウルに当たってしっかりと支えてくれるようになる。。

シートカウルが外側に浮いた分、右前のボルトだけ長くする。ステンレスパイプを切ってその中にボルトを通して特製の取付ボルトを製作。

こうしてブレーキ側のアップステッププレートも取り付け完了。88ロスの方もまったく同じようにして取り付け。

さっそく試走してみると、20mmアップの変化が効いているのがすぐに分かった。アウト側ひざがガソリンタンクを乗り越えるようなカタチになっているので、リーンを始めた瞬間、完全に荷重方向が切り替わる。これが必ず曲がれるという安心感を生み、結果、進入速度を高めてもリーンに持ち込めるようになった。アップステッププレートは予想以上にその効果を実感出来るアイテムだと思う。

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