キャブレータの油面調整

一度取付けたキャブレータだが、フロートチャンバの合わせ面からガソリンが漏れてきてしまった。結局、新品のガスケットに変えることに。セットでないと買えないのが辛い。1,827円×2個。念のため取付ける前にガソリンを入れて漏れをチェック。そしてついでに油面調整もやり直してみることにする。

ドレンホースを透明なパイプに変えておく。ドレンボルトを少し緩めておいてガソリンを燃料ホースから流し込む。フロートチャンバの中の油面とこの透明パイプの油面は同じなので、これで実際の油面の高さを知ることが出来るのだ。ちなみに耐油ホースでないと溶けてくるので注意。

フロートチャンバを水平にして計ってみると左は合わせ面よりやや高く、右はかなり低い。また、左右の油面の高さが揃っていないのも気になる。これでいいのだろうか・・・。ガソリンを抜いてもう一度フロートの高さを調整してみることにする。

フロートチャンバカバーを開けて、フロートピンも抜く。

フロートバルブを押す金具の部分をラジオペンチで挟んでおいて微妙に曲げる。これでフロートの高さが変わり、油面の調整が出来るのだ。こんなことを何度もやっているうちに分けが分らなくなったのでKさんに油面調整の仕方を聞きに行く。

Kさんいわく「キャブは斜めに付くので、水平で計っても意味なし」とのこと。それと、かなり油面は許容範囲が広いので、オーバーフローしなければ良しとするそうだ。また、個体差もあるので左右の油面の違いも気にしなくていいと教えてもらった。なるほど、言われてみれば納得だ。

初心にかえってマニュアル通りフロートの高さで調整。バルブの頭についているダンパーにフロートの金具が当って止まった時の高さを計る。フロートチャンバの合わせ面から13mmになるように直した。「フロートとバルブを一緒に新品に変えたときは調整しなくてもOK」とKさん。う〜ん、最初からなぶらなければ良かった

キャブレータを取付けた状態を想定して、斜めにしてみた時の油面。左右はやはり微妙に違う。それと思ったよりもフロートチャンバの下の辺りに油面があった。

要するにメインジェットがしっかりガソリンに浸かっている状態なら、問題無くガソリンを吸えるというわけだ。メインジェットの位置をチェックしてみるとフロートチャンバのかなり下の位置まで伸びている。これなら大丈夫だろう。

実際にキャブレータを取付けたみた。やはりかなり傾いてセットされている。油面はだいたい赤線の位置にあると思う。走行してみたが、フロートチャンバの合わせ面からのガソリンの漏れはなし。また、ドレンホースからのオーバーフローもなしで、これでOK。

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