ミニバイクサーキット初練習

2006/10/22、日本大正村のすぐ近くのミニバイクサーキットで練習。全長825m、ホームストレート165m、幅員7.5〜9m。俺は今回がミニバイクサーキット初走行。11/3(金・祝)の3時間耐久ロードレースに備えて、一度はコースを走っておかないと・・・。そういえば50ccバイクに乗るのも25年振りぐらいだ。

この日は週末にレースがあるということで、ミニバイクレーサー達が練習走行に大勢来ていた。初心者ライダーとはあまりにもスピード差があって危なそうだったけれどしょうがない。まずはピット上の観客席に上がって、各コーナーのギアの選択を確認。コーチのKさんからは、直線ではとにかく伏せて全開、コーナーでは大きくハングオフした方がいいとアドバイスを受けた。

レースにも使かう予定のTZR50R。フロント16インチ、リア17インチで、チャンバーに混合ガソリン、バッテリーレスのSP仕様車。2速にギアを入れて押せばエンジンはすぐにかかった。Kさんが前日に整備をしておいてくれたのだ。フロントサスはややオイル漏れ。リアサスはダンパーが抜け気味でフワフワしているけれど、俺のレベルでは問題が出るところまでいかないのだ。空気圧をフロント130kPa、リア140kPaに。これぐらい低くしないとコーナーで跳ねてしまうそうだ。カウルについているゼッケンは発信器になっていて、これでラップタイムを計測する。後ろはツーリング途中に見学に来たビューエル乗りのKさん。

このTZR50Rは正チェンジなので助かった。ギアは6速。このコースのストレートエンドなら90km/hぐらいになると思う。ガソリンはハイオクに2ストオイルを25:1で混ぜて使用。やや濃いめなので焼き付く心配はまずないとか。

タコメーターは12,000rpmからレッドゾーン。14,000rpmまできっちり回るからすごい。午前中、まずはとにかくシャカリキになって走ってみたが、結局ラップタイムは60秒ほど。これではダメだ。いくら深く倒しても曲がり切れなくてアウトにどんどんはらむし、何度かコースアウトもしてしまった。思いっきり倒してスリップダウン寸前まで寝かしても曲がらない。しかも、なぜか走行中にエンジンがスローダウンしてしまうのだ。どうやら俺の乗り方が根本的におかしいようだった。

コーチのMさんに聞いてみると、直線のアクセルの開け具合はいいし、コーナーでの倒し方もいいとのこと。ただ、コーナー手前でちゃんとシフトダウンが完了していなくて、エンジンの回転が落ちてしまっていると指摘を受けた。ブレーキの前に、まずはシフトダウンして、立ち上がりに必要な回転数を保ったままコーナーに入るのが正しい乗り方だとか。そしてエンジンブレーキで減速してしまって、ブレーキはあまりかけないとも。また、コーナーはアクセルを開けて駆動を充分かけて抜けるようにしないとダメだそうだ。う〜ん、俺は完全にバイクの走り方を間違って考えていたようだ。気を取り直して午後、もう一度コースイン。いつものようにメガネの鼻あてにラバーを被せて眉毛の方に上げておく。こうしないと伏せ姿勢で前が見えないからだ。

俺はコーナーにブレーキングしながら突っ込んで、惰性でくるっと向きを変えようとしていたが、それではタイヤもグリップしなくてダメなようだ。それに、コーナーを抜けてからシフトダウンして立ち上がろうとしてもすっかり回転が落ちてしまっていて全然加速しない。それどころか、全閉状態が長いところからガバッとアクセルを開けることになって、エンジンをかぶらせてしまうのだ。これがエンジンがスローダウンした原因かも。こうなるとコース半周ぐらいエンジンが正常に回らなくなってどうしようもない。とにかく、コーナーに入る前にギアダウンを済ませ、高い回転を保ったまま加速してコーナーリングする・・・これが正しい乗り方。目からウロコだ。

ホームストレートを走る。伏せるのはちょっと置いておいて、電光掲示板でラップタイムを確認。走り方を変えたら、56秒までタイムが縮まっていた。6速全開から1コーナーの手前でアクセルオフ、すかさず5、4速とシフトダウン。タコメーターの針が振り切れる勢いだけど、このエンブレで減速。ブレーキはほとんどかけないで1コーナーに入れるようになった。コーナー手前での動作が減って余裕も少し出てきた。

ヘアピンコーナーを抜ける。どうもここは2速まで落とさなければいけないようだ。3速だと回転を落とし過ぎて立ち上がりでかぶらせてしまう感じ(※本番レースでは3速で回った方が良かった)。それと、この位置ならもう頭がコーナー出口を見ていなければいけないと思う。要練習のコーナーだ。

逆バンクコーナーからS字の入口へ。S字も最初、何度もはらんでコースアウトしそうになった。途中で3速まで落としてトラクションをかけて曲がるようにしたら、すごく良く曲がるようになってくれた。もともとTZR50Rは良く曲がるバイクなのに、俺は高いギアと低い回転数で飛び込んでいて、バイクが曲がるのに必要な駆動力をかけなかったのがいけなかった。2コーナーも同じようにシフトダウンしてトラクションをかけてみたらぐんと旋回力が強くなって、まともに曲がるようになった。

S字コーナーを立ち上がって11コーナーへ。ここと最終コーナーをつなげて1つのコーナーのように考えて走るのがいい、とKさん。無駄な動きは出来るだけなくすのがタイムアップのコツだとか。もう少しギアの選択やシフトのタイミングを勉強しないとダメな感じだ。

発信器を付けていると電光掲示板でラップタイムが分る。サーキットの営業時間の最後までいればデータをプリントアウトしてもらえたけれど、今回は途中で引き上げてきた。56秒台なのは確認出来た。これが50秒台になればもう初心者卒業になるらしい。あと6秒、どうやったら縮まるか・・・。

このサーキットの路面は普通の舗装。でも、タイヤがハイグリップなので思いっきり倒しても大丈夫だった。ただ、ハングオフで腰を浮かして左右にずらすたび、両足でヒンズースクワットをしているようで、すぐにももが疲れてしまった。それに身体を支えるために二の腕も筋肉痛。あとでKさんに聞いたら、腰は浮かしてずらしてはダメだと教えてもらった。そして「横」ではなく、タンクに沿わせるようにして、上から見て弧を描くように「前」にずらすのが良いそうだ。これだと腰はシートの上を滑るだけで足に負担がないし、いつも人車一体でいられる。この指摘も目からウロコ。

06/10/22 ミニバイクサーキット走行メモ

●1コーナー/手前のホームストレートエンドで6速から5、4速に落としてエンブレをかけてカットインする感じ。

●2コーナー/1コーナーを立ち上がってすぐに3速に落として進入。

●3コーナー/2コーナーを立ち上がって4速にシフトアップ。この2〜3コーナーはひとつのコーナーのように走った方がいいそうだ。

●4コーナー/3コーナーを抜けて5速にシフトアップ。4コーナー進入に備えてアウトに進路を変えながらそのまま4コーナーまで引っ張って、少しアクセルを緩めて飛び込む。飛び込んだらアクセル全開か・・・。

●5コーナー/4コーナーを抜けて6速にシフトアップして通過。もしかしたら5速のまま引っ張った方がヘアピンへのアプローチが楽かも。

●ヘアピン/まず左に寄りながら5速に落としておいてアプローチ。直前にブレーキングしながら3速まで落とす。ここでのブレーキングはリアも使うといいそうだ。2速まで落とした方がいいかも知れない。とにかく回転数を落とさずに回れるようにしないと大きくタイムロスする感じ。ラインも立ち上がり重視で。

●登り直角/手前で4速までシフトアップして抜けていく。

●逆バンク/4速のまま引っ張って、しっかりアクセルを戻してから寝かしこむ。加速して立ち上がったら3速にシフトダウンしてS字コーナーのひとつ目に進入。やはり、この逆バンクからS字コーナーのひとつ目までをひとつのコーナーのようにスムーズに曲がるとロスが少ないとか。

●S字コーナーのひとつ目/とにかくクリッピングポイントを奥に取らないと2つめが曲がれなくなる。ひとつ目を抜けたら軽くブレーキングしてS字コーナーのふたつ目へ。

●S字コーナーのふたつ目/ブレーキをリリースしたら全開。立ち上がったらすぐに4速に。

●11コーナー/S字コーナー2つ目からスムーズに回り込んで、そのまま最終コーナーまでひとつのコーナーのように走りたいところ。こうすることで全部で12あるコーナーも8つのコーナーとみることが出来るらしい。11コーナーは鋭角なので盛り上がっているゼブラにステップなどを引っ掛けないように注意しなくては。

●最終コーナー/ここはスピードなりのラインでクリア。クリップ手前で5速にシフトアップしておく。

●ホームストレート/ゴールラインぐらいで6速にシフトアップして1コーナーへ。

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