鈴鹿サーキットBS走行会

MFJライセンスやサーキットライセンスを持っていないので、2006/09/06当日の朝、サーキットでエンジョイライセンス料3,000円を支払って12ヶ月有効のMFJエンジョイ会員になる。これでMFJの共済保険が使えるのだ。それと初心者講習料1,000円を支払って、コントロールタワー2階でサーキット講習を受けた。コースインの仕方やピットインロードの位置などの説明を受けておかないと初めてではさっぱり分らないのだ。鈴鹿サーキットの場合、4輪と2輪で走るコースが違うので余計ややこしい。

イエローフラッグやオイルフラッグなどの説明も。写真は、雨が降ったりオイルが流れて路面が滑りやすくなったりすると出るオイルフラッグの説明。この時はまだ雨が降っていなかったが、ブリヂストンのスタッフは「たぶん降る」と予想。鈴鹿サーキットをよく知っているスタッフだけに、やっぱり予想は当たった。

ブリヂストンの説明では250名の参加だそうだが、実際は150名くらいだったと思う。ABCDの4組に分かれて、午前と午後30分ずつの走行。初級者組のD組は12時と午後5時のスタート。残念なことにこのD組の走行時間だけ雨が降ってしまった。鈴鹿サーキットは5.821kmと長いので、フルコースだとピットでは晴れていても、西コースの方は雨、なんていうこともあるらしい。ピット内のモニターを見ると、どの組でもグラベルに飛び出ているバイクの姿があった。こうなるとレッカー車が出動して走行時間も短くなる。他のライダーにも迷惑がかかるので、絶対に避けたい事態。

特殊舗装のサーキットの路面は、完全にウエット状態でも公道の晴天ぐらいのグリップはあると聞いたことがある。たしかにこんなに荒い。ニーパッドの削れ方も荒かったが、もしここで転けたらカウルや革ツナギもひどくなりそう。1本目は早めに並んでインストラクターのすぐ後ろに付いて30分間、ゆっくりコースのレコードラインを引っ張ってもらった。雨の中でもこれは少々物足らないスピードだったが、一度は正式なラインを体験しておいた方が絶対いいと思う。30分はあっと言う間だった。

一緒に行った48才のNさん(手前ビューエルXB9XS)と33才の国際A級ライダーのKさん(奥ビューエルXB12R)。ともにB組で出走。この時はコースはドライでいい感じだったのだが・・・。

ビューエルXB12Rでだいたい1周2分30秒くらいで周回。ホームストレートのスピードが速過ぎてゼッケンを読むのが難しかった。CBR600RRあたりだと200km/hを軽く超えていたようだ。

午前中の走行を終えた88NSR。ピットでチェックしてみると雨中走行なのに全然汚れていない。サーキットは公道と違って泥汚れ等がないので、洗車の水を被っているようなものか・・・。ツナギもカウルの中に身を入れているので全然濡れた感じがしなかった。それにしても、走行会前日に手に入ったインナースーツは素晴らしく役に立った。車の中ですっと革ツナギが脱げて着替えが楽。それに万が一事故した時、インナースーツを着ていないと革ツナギを切られるらしいし、やっぱりサーキットでは必需品だ。

午後からのD組2本目はコースイン直後に雨がパラパラという感じ。せっかく乾いていた路面が少しずつ湿っていく状態。今度はフリー走行を選択。回りはCBR1000RRなどの大型車ばかりだったが、ライダーはみんな初級者なので、なんとかなるハズ。それに250ccとはいえ、絶好調の88NSRの加速とスピードなら大丈夫だろう。

ピットロードでちょっと記念写真をパシャ。街なかでカッコいいと思って選んだシックなモノトーンの革ツナギも、サーキットに持ち込むとなんだか地味過ぎる感じ。もっと派手な方が「サーキット映え」しそう。ヘルメットもカラフルな方がいいか・・・。

2本目はレコードラインを意識しながらコーナーはゆっくりと走って、直線では出来るだけ加速。デグナーカーブには早くも転倒車が転がっていた。たぶん、オーバースピードで諦めて突っ込んでしまったと思う。鈴鹿サーキットのコース幅は10〜16mほどあるので、曲がれないと思っても最後まで諦めなければなんとかなるはずなのに、こんな走行会で転倒していてはダメだ。そう思いながら調子に乗って前車をどんどん抜いていく。たぶん前車は初級者だということと、雨の中でビッグバイクのスロットルを開けるのが大変だったからだと思う。その点、NSRは軽くて扱いやすいので有利だ。S字やヘアピンでは膝を擦って走ってみた。サーキットでは無理に擦れば遅いだけだが、この際、記念に、だ。後半、デグナーカーブでフロントがぬるぬるとした感触になったが、これは雨で滑ってきたんだと思う。コーナーではその時のスピードを上回らないようにして走る。

バックストレートとホームストレートのエンドではメーター読みで180km/h出ていた。これ以上出るかどうかはなんとも分らなかった。もしかしたら、最終コーナーからの加速と第一コーナーへの減速をきっちりやれば、190km/hくらいまで出るかもしれないが・・・。ストレートでは練習していった伏せ姿勢を試してみた。タンクにヘルメットが付くまで伏せて気分だけはレーサー。出来れば写真などでどんな格好になっているかチェックしてみたいところ。

06/09/06 鈴鹿サーキット走行メモ

●第1コーナー/レコードラインは思ったより早めにインにつく。これはストレートからあまり減速しないで飛び込むラインだからだと思う。そして一旦アウトまで大きくはらむが、今回はスピードが遅いのでカタチだけ、といった感じ。

●第2コーナー/アウトから一気にインをかすめる。この辺りはなりゆきだ。

●S字コーナー/ここは公道にもありそうなコーナー。試しに膝擦りしてみた。公道でバイクを寝かさないで膝擦りする「かっこつけ」をいつも練習していたので、今回ウエットでも十分出来てしまった。

●逆バンク/ここはやはりタメを作ってクリッピングポイントを奥に取らないとダメなようだ。早めにインにつくとその後スロットルを開けられなくなる。

●ダンロップコーナー/延々と登りの緩いコーナーが続く感じ。いくらでもスロットルを開けていけそう。

●デグナーカーブ/最初のコーナーが直角コーナーのように見えて思いっきり減速してしまうが、全然問題なくいけそう。そのあとのコーナーの方がやっかいだ。バイクの通り道だけ路面の色が変わっていてラインはよく分るけれど、ここでフロントが滑る感じがした。本当はブレーキを引きずりながらイン側にバイクを引っぱりたかったが、あまり無理をするのはやめておいた。ここで何台かコースアウトしてグラベルに突っ込んでいたし・・・。

●ヘアピンカーブ/立体交差をくぐって、ブラインドの110Rを曲がるとヘアピンカーブ。ここは思ったより大回りしなくていいようだ。こういうコーナーは公道でよくあるので、試しに膝をズリズリ擦りながら抜けてみた。ただ、他のライダーをみても膝擦りしていないようだし、無意味な格好つけだったかも。

●ニューシケイン/2輪だけの特別なシケイン。素早い切り返しで大変なポイントだが、こういうシケインを想定して「陶史の森」でクイックな切り返しを練習していったのが役に立った。

●スプーンカーブ/アウトから意外にもすぐにインについて、一旦アウトいっぱいまではらむ。複合コーナーはみんなこんな感じの方がいいようだ。つまり、ためを作るより勢いを殺さないことを優先して最初のコーナーに比較的直線的に突っ込んで、その勢いでアウトにはらみ、コーナー奥でもう一度向きを変える。そして次のコーナーではアウト側から出来るだけ奥にクリッピングポイントを取るように回り込んで直線的に立ち上がる感じか。このスプーンカーブでもイン付きを遅くしてクリッピングポイントを奥へ取った方が、断然そのあとのバックストレートのスピードの乗りが良かった。

●バックストレート/ここはもう全開。インを通ってもアウトを通ってもどっちでもいいようだった。前車を安全に抜ける側で走る。

●130R/名前こそ130Rだが、改修されて85Rと340Rになっている。コーナー奥が緩やかなのでかなりのスピードで突っ込んでもいいはずだが、スピードの加減がぜんぜん見当つかない。取りあえず十分減速してクリア。

●ピットインロード/ピットに戻る時は130Rをアウトベタで回って、見落としそうなこの細い通路を通ってピットへ。

●シケイン/なだらかな丘を越えたところにあるので、近づかないとどこがシケインだかまったく分らないので大変。ここも4輪とコースが違っていて、2輪は一番奥まで進んで曲がる。4輪のシケインのポイントで減速したりしてしまって難しかった。それとシケイン自体かなりキツいので「曲がれない」と思って身体が固くなってしまうとオーバーランしてしまうかも。公道で「なにがあってもとにかくバイクを倒して曲がる」ことを練習しておいたので、まァ、今回は問題なくクリア。

●最終コーナー/シケインからは下り坂で、あとは気持ちよくスロットル全開。ゴールポストの電光掲示板で残り時間のチェックだけは忘れずにして、あとは思いっきり伏せて6速まで入れて第1コーナーへ。NSRはものすごくブレーキがよく効くのでどこまでも突っ込んでいけそうだったが、今回は十分減速して第1コーナーへ入っていく。

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