ミニバイク耐久レース 08春

2008/05/05(月・祝)、4回目のミニバイクレース参戦。前日までにTZR50Rの整備を済ませる。ミッションオイルはかなりきれいだったので少し継ぎ足しただけ。チェーンに注油し、これでOK。冬の間に取り付けたTZR250Rのリアサスが先回との大きな違い。

ポッシュのデジタル水温計にもボタン電池を入れる。

レース当日は一日中雨の予報。朝のうちはまだ降ってはいなかったけれど、いまにも降りそうな感じだった。7:00a.m.サーキット場に到着。タイヤの空気圧は先回と同じフロント120kPa、リア130kPaで。オイルは1:30の混合比でいくことにして、とりあえず4リットルほどタンクに入れる。気温20℃。参戦は15チーム。

受付、車検を済ませ、いざ始動。ところがエンジンがいっこうにかからない。キャブまでのフューエルチューブは透明な物に換えてあるので、これを見るとキャブまでガソリンが行っているのは間違いないのだが・・・。プラグを外してチェックしてみるとどうも濡れていない。そこでプラグホールに指を当ててクランキングしてみると、やはり指にガソリンが付いて来ない。問題はキャブのようだ。さっそくキャブをチェックしてみるとジェット類の詰まりはない感じ。メインジェットは#100を付けてあったが、これを手持ちの同じ#100の新品に換えてみた。デイトナのこのメインジェットはいままでのモノより少し厚みがあって、微妙に下面位置が下がる。例えば油面が下がっていてガソリンが吸えていない状態だったとしたら、これで届くかも。はたして、換えてみたら一発で始動。やはり何かの原因でガソリンがメインジェットに届いていなかった感じがする。
考えられる原因は、1.フロートの調整ミスで油面が狂っていて、メインジェットがガソリンに浸かっていない。2.フロートバルブ穴にゴミ等が詰まってガソリンが十分にフロート室に流れ込んでいない。3.フロートバルブが固着していて、フロートが下がっても経路が開かない。etcだと思う。そう思うといままでのレース中のエンストもこれら「油面」に原因がある気がする。次回はドレンホースを透明な物に換えておいて、外から油面の高さをチェック出来るようにしておこうと思う。

7:30a.m.、気温20℃、湿度76%、1時間の練習走行開始。正チェンジに慣れていないので、ついシフトを間違えてしまう。今回は「後ろ乗り」を心がけて、イン側グリップに荷重する感覚でリーン。かなり楽に乗れているのは、足をステップ上で無駄に踏ん張ったり、手に力を入れてハンドルを押さえることが無くなったから。ただ、タイムは55秒台でがっかり。写真は4コーナー。ここでどうしてもブレーキをかけてしまう。どのコーナーももっと高い速度で進入すれば、タイムが上がることは分かっているのに怖くてそれが出来ないのだ。イン側グリップに荷重する方法は早々に諦めた。

今回装着したTZR250Rのリアサスは素晴らしく踏んばってくれていい感じ。まるで125ccクラスに乗っているような安心感がある。リアが踏んばる分、フロントの切れ込みも強くなったようで、先回のようにコーナーを曲がりきれないといった雰囲気がしないのがありがたい。写真は逆バンク。オーバーにハングオフをして身体を落とすのではなく、出来るだけ身体の動きがダイレクトにバイクのリーンにつながるように気をつけてみた。

相棒のKさん。1時間の練習走行の内、20分ほどを走る。リアサスの踏ん張り具合は確かに良いらしい。

練習走行最後になってやっと53秒台が出るようになった。自分ではスムーズに走れるようになった分、前回よりタイムアップするかと思ったが、そう思い通りにはいかなかった。

そして30分のタイムアタック。雨がポツポツしてきたけれど路面はドライ。これがたぶん今日一番いい条件だと思い、張り切ってコースイン。自分の持ち分の15分でタイムを出しにいく。結果は53秒743。う〜ん、タイム的には何も進歩が無いか・・・。水温70℃。

Kさんのタイムアタックに変わった途端に雨が降って来て、あっと言う間に路面がウェットに。これではタイムアタックどころではなく、結局、自分の出した53秒743(15台中14位)で、決勝スタートグリッドが決定。

Kさんの提案で、決勝はメインジェットをワンランク上げて#110で行ってみることにする。エンストの原因がかぶりでないとすれば、#100でなくても大丈夫なはずだ。#110にしてみると確かに力強さを感じる吹け上がりに変わった。これはイイ。今回、デイトナのメインジェットをハーフ刻みで#100から#125まで用意しておいたのが役に立った。

決勝スタートは1:00p.m.。雨が次第に強くなってきて路面は完全にウェット。

まずは第1ライダーとしてスタート。メインジェットを換えてストレートもがぜん速くなった気がする。ただ、雨の中だし、ラップタイムが分からないため比較が出来ないのが残念。

走り出した途端に土砂降りの雨。暗くなってきた。視界も悪いし、ブーツの中が雨水でぐちゅぐちゅに。寒い。でもこんな路面でもちゃんとグリップしているのが意外。とりあえず、しっかりと外側のヒザでタンクを押してリーンさせることに心がける。最初の30分をなんとかやり過ごしてKさんにチェンジ。

2回目の走行、雨は小降り。視界も明るくなってきたが、路面がはっきりと見えるようになると逆にスリップしそうに思えて怖くなってくる。口で息をしているので半開きの口の奥が乾く。これでもし晴れだったら、きっと喉はからからだ。身体も火照り、もう寒くはない。写真は4コーナー。アクセルオフの時間を長く取り、出来るだけブレーキをかけずに進入するようにしてみた。
Kさんにまたバトンタッチしたレース後半に、アクシデント発生。1コーナーで減速中のKさんに後方から他のライダーが追突。クラッシュしたKさんはハイサイドで路面に落ちて、これで結局、負傷してリタイアということに。

そのままチームもリタイヤするつもりだったけれど、バイクのダメージ具合が気になって、チェンジペダルの曲がりを直して、再びコースイン。バイクはどこも問題ないようだった。そのまま練習走行のつもりで走っていると気が楽でなんだか調子いい。残り35分。コーナーではしっかりアクセルを戻して、あまりブレーキをかけずに進入する「練習」を繰り返してみた。途中休憩を入れながら、一人でチェッカーをくぐりこれで完走。なんであれDNF(Did Not Finish)よりずっといい。結局チームとして134周を走り、レース結果も15台中13位に。

今回、アクセルをしっかり閉じて、外側のヒザでタンクを押せばバイクがちゃんと旋回してくれる感覚がつかめたのは数少ない収穫のひとつ。ただ、あとでKさんに聞いたら、コーナーリング中のアクセルオフは一番リスクの高い状態なので、やめた方がいいとのこと。出来だけアクセルオフの時間は短く、早くアクセルオンにしてバイクを安定させるべきとか。う〜ん、そう言われればその通りだと思うし、まだまだ「突破口」が見つかっていない・・・。

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