ミニバイク耐久レース 06秋

2006/11/3(金・祝)、朝7:00受付。取りあえず一番最初にミニバイクサーキットに到着。まだ誰もいないサーキットを歩いて下見してみた。自分の足で歩いてみると意外にコース幅が広い。また、2コーナーがほとんどヘアピンコーナーみたいで驚いた。ここを3速で回れるならヘアピンコーナーだって3速で回れるはずだ・・・そんなことをアレコレ考えながら早朝のコースを「散歩」。

このコースは特殊舗装ではないらしいが、それでもつるつるの感じではない。やや荒いアスファルト舗装といった感じ。天気は晴天。TZR50Rにはハイグリップタイヤを履かせてあるのでかなりグリップがいいはず。相当寝かしても大丈夫だと思う。受付を済まし、車検と装備品のチェックも済ます。

車検でチェーンアジャスタが緩んでいると指摘された。さっそく軽く締めておく。それと本来、サイレンサーのスプリングもワイヤーロックが必要とのこと。これはそのままで走ってしまったけれど、驚いたことにレース中に本当にスプリングを落としてしまった。たぶん、焼きが入っていたスプリングが振動で折れてしまったと思う。やはり整備はしっかりしておかないと・・・。

午前中は1時間の公式練習走行。Mさんに教えてもらったハングオフフォームを駆使して出来るだけスムーズに体重移動するよう心掛けた。そしてハンドルにも力を入れないように・・・。20分も走るともう体力と集中力の限界だ。ラップタイムは55秒台。先月の練習走行より1秒良くなっている。やはりフォーム改造の効果アリか。

レース当日に顔合わせをしたKさん(50才)の走り。普段バイクに乗っていないのに毎レース参戦している強者。昔はジムカーナもトライアルも、そしてカートや四輪レースもこなしていたとのこと。何分でも平気で走っていられるのがすごい。

公式練習走行が終わってふとキャブレターを見ると、なんとチョークが引いてある。これじゃあカブってしまって普通ならまともに走るわけない。朝、まだ寒かったからなんとかなったのかも知れないけれど最高速は確実に落ちていたはず。よくまァ、これで1時間近く走れたものだ。大失敗。

サーキットのピット。出走台数は11台。今回が4回目となるこのレース、だんだんレベルが上がってきているそうだ。トップレベルのチームは普段この明智のRSカップに出場している「ミニバイクのスペシャリスト」達。あまりにも差があり過ぎて走り方の参考に出来ない感じだった。

チョークを戻して30分のタイムアタック(予選)開始。やはり全然吹けが違っていた。音も気持ちよく、高回転まで一気に回ってくれる。また、台数が少ないので接触する心配がそんなにないのがありがたい。走りながら電光掲示を見ると53秒台に入っていて、これには一瞬目を疑った。練習走行ではやはりかなりマシンの性能が落ちていたようだ。

元国際A級ライダーであるレーシングショップ社長のKさん(33才)の走り。俺からみれば素晴らしく速いけれど「スリックタイヤを履いたこのマシンで49秒程度じゃあ全然ダメ」とか。ミニバイクレースはミニバイク独特の走りがあるので、スペシャリスト達の方が断然タイムがいいそうだ。

タイムアタックでは53秒386をマーク。先月の練習走行時のベストより3秒も速いのでひとり気を良くしていたら、これで11台中10位。1位は46秒514。まァ、初参戦ならこんなモノか。

レース本番用に燃料を作る。タンクにまだかなり入っていたので、取りあえず4リッターほど作って補給し、満タン近くにしておく。たぶんこれで3時間を走り切れるはず。モチュールオイルを160cc、ハイオクガソリンに混ぜた。1:25だ。これなら絶対に焼き付かないとのこと。

●午後1時、いよいよ3時間レースのシグナルグリーン! 第一ライダーとして、Kさんの支えているTZR50Rに駆け寄る。革ツナギを着て走っただけで少し息が切れた。2速に入れたままで押しながらエンジンスタート。こういう動作は得意なのでいきなり10番手から5番手にアップ。なんだかすごい。しかし、タイム差から抜かれるのは必至なので、それを思うともっとゆっくりスタートすれば良かったとすぐに後悔。コーナーで後ろを気にしながら走るのは大変だし、恐怖なのだ。

●順調に9周ほど走って、さあ、これからタイムを上げていこうと思った矢先、バックストレートでいきなり失速。「下手をしてカブらせたか・・・」と反省。しかし、いままでもコース半周ほど我慢していれば回復していたので落ち着いていた。ところが今回は1周してもダメ。低速でコースを走っていては危険なので、コースアウトしてマーシャルの指示をあおぐ。そうこうしているうちに少し調子が良くなってきたので、そのままコースへ復帰。ところがまたダメ。しょうがないので泣く泣くピットインだ。

●Kさんに変わって、しばらく調子がいいかと思ったらまたまたカブりのような現象が・・・。数周走ってピットイン。たしかに下手なアクセルワークをするとカブってしまうが、今回はそれとはどうも違う。ピットで吹かしてみても、10,000回転以上回っていかなくなった。キャブのエア調整をして、またKさんに走ってもらったがダメ。今度はプラグをNさんに借りて(10番ではなくて9番しかなかったが)、付け替えて走ってみてもダメ。隣りのピットのメカニックがニードルクリップの位置を一番下にしてくれたが、これもダメだった(あとで考えたら、これは逆だ)。最後は、オイルが濃過ぎるのかと疑って、ガソリンだけをタンクに追加して少しオイルの比率を低めて、またコースイン・・・結果はやはりカブりまくり。もうリタイアしかないか。

そんな時K社長が来てくれて、もう少し小さめのメインジェットを持っているというので、急きょこれに換装。カブるのならまずはメインジェットを換えるべきだけど、まさかパーツがあるとは。ニードルクリップの位置も真ん中に戻してピットアウト。なんとこれがバッチリ。問題なくまた走り出した。

気温が上がって空気密度が下がったことと、キャブ回りが熱くなったことでジェッティングが合わなくなったんだと思う。特にキャブ回りの熱が一番怪しい気がする。なにはともあれ、これでレースに復帰だ。たぶん30分ぐらいは作業していた感じ。レースラスト、写真を見るとかなり乗れてきた感じはするが、相変わらず体力が続かない。ということは、余計な力が入っているというわけか。外足がもう少しバイクにフィットしていればあまり力を入れずに身体を支えられるかも。

午後4時チェッカーフラッグ。結局、レースは145周で最下位の11位。途中マシントラブルがあったのでしょうがないか。ただ、まともに走っていたとしてもタイムからいくと10位がせいぜい。まだまだ練習が必要だ。表彰式ではKさんが50才の最年長ということでチーム表彰されたけれど、最下位はとにかく残念、次回こそリベンジしなくては。

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