フリー走行その5〜その9

 

その5 08/05/13

2008/05/13、蒲郡のミニサーキットで今期初走行。まずは3/20、瑞穂区のいつものシェルでAVガス20リッターを購入。7000円(@350)ナリ。

AVガスにカストロールA747を1:30で混合。昨年のガスがまだタンク内に残っていたので、今回は5リッター分を追加。満タンの8〜9割といったところ。50分間の走行ならこれで十分なはず。メインジェットは左右とも#185。

10:00a.m.、フリー走行開始。出走は15台。他はみな1000ccモデルのようだ。まずはタイヤを暖めるように軽く3周ほど。気温22℃、湿度45%。快適だが、朝一の走行枠でほとんど誰も走っていないので、路面は少し滑りやすいとか。

1コーナーを回る。この90NSR250R SPがいったいどれだけのコーナーリングGに耐えられて、そしてどれだけのスピードで進入出来るかが分からない。今回は全体的に皆ペースが遅いようで、それに合わせて無理をせずに走っていると、ほんとに気持ちイイ。タコメーターの針を見てもエンジン回転数を上げていないのがよく分かる。水温65℃。エンジン快調。

Kさんに教えてもらった「アクセルを早く開けられる脱出ラインを思い描いて走れ」を実践してみる。これは進入時に早めに曲げてしまってあとは加速するだけにしろということ。突っ込みやブレーキングでかせいでもコース全体では速くはならないというセオリーだが・・・う〜ん、とりあえず勢いを保ったままコーナーに進入出来ないし、確実に旋回させられる自信もないので、結果的に立ち上がりでアクセルを開ける勢いも自然に鈍ってしまった。

それでも以前に比べたら恐怖感も薄れたし、自分としては素晴らしくスムーズ。各コーナーで深くリーン出来ていないことは分かっていたけれど、もしかしたらスムーズな分、タイム的にはアップしているかも。そんな淡い期待もあとでハカル君をチェックしたらベストで1分09秒、先回並みでがっかり。写真は第2ヘアピンの進入。こういう進入時のスピードをもっと上げたい。何かブレークスルーを見つけなければダメな気がする。

その6 08/06/17

08/06/17、蒲郡のサーキットへ。前後タイヤを換えたばかりなので、前日アセトンで表面を一度拭いておく。いきなり走って滑らないか心配でKさんに聞いてみたら、この時期なら大丈夫とのこと。「こう、自分の足の裏のように、パ〜ン、カン、カン、パァ〜〜ンって感じ」と、タイヤの使い方も身振り・手振り・口まねで教えてもらったけれど高度過ぎてさっぱり分からなかった。タイヤを自分の足の裏のように感じながら走れということなんだが・・・。

11:00a.m.から50分の走行枠。気温27℃、湿度66%。風があって思ったりよりは暑さを感じなかった。ただ、やはり脱水症状が怖いので1時間前に500ccのスポーツドリンクをカブ飲みしておいた。今回のテーマは「立ち上がり加速」。進入速度はいままでのままで、出来るだけ早い位置からアクセルを開けてスピードを乗せてコーナーを立ち上がる練習。はたしてこれがラップタイムにどう反映されるかもチェック。

最終コーナー手前の第3ヘアピン。パドック洗車場のフェンスの隙間からこんなショットが撮影出来る。サーキットに撮影許可を得て、883氏に撮ってもらった。クリッピングポイント手前からアクセルを開けることによって、バイクの立ちが強くなる。それに対抗するように身体をイン側に預けられるので、旋回力も高まってくれるようだ。結果的にアクセルを開ければ開けるほどリーンも深く出来るという不思議な関係。写真を見るとまだまだコーナーリング速度に余裕があるようだ。

第2ヘアピン。リーニングポイントからクリッピングポイントに向かう。立ち上がりのラインを意識していたら、なんとかクリップに付けられるようになってきた。ただ、883氏から「無駄に大回りしている」との指摘も。う〜ん、確かにそんな気もする。

1コーナーへの飛び込み。今回は進入ではしっかり速度を落とすので恐怖感は全然なし。肝心なのは、ここからいかにアクセルを開けていけるか、なのだ。そんな意識でいるとストレートエンドでも余裕があり、ブレーキング開始位置もやや奥へずらせたと思う。右側に距離表示の看板が立っているけれど全然見ていない。あとでビデオをチェックしたら170m手前でアクセルオフ、100m手前でブレーキング開始という感じだった。これはまだまだアクセルを戻すのが早い感じ。

ストレートでは12,000rpmまできっちり吹け上がってくれた。メインジェットは左右とも#185。当分、このままのセットでいい気がする。

今回のベストラップタイムは1分3秒13。先回より一気に5秒短縮した。立ち上がり加速を気をつけただけで1,561mのサーキットで5秒差が出てくるとはちょっとびっくり。いままでだって目一杯走っていたつもりなんだが・・・。こうなるとあと3秒どうにかして削って1分を切れるようにしてみたい。

その7 08/09/08

08/09/08、蒲郡のサーキットへ。オーバーホールしたNHKステアリングダンパーを装着。ダイヤルは最弱にセットしておいた。オーバーホール不可のステダンを自分でO/Hしたので少し不安があったけれど、結果的に何も問題なく走行出来た。AVガス5リットル追加。今回でもう7回目の走行なので、そこそこのタイムを出してみたいと意気込む。

手動の「ハカル君」は卒業して、トランスポンダーを使ってラップタイムを自動で計測してみた。レンタル料1時間1000円。これはあとで走行データをプリントアウトしてくれる。発信部を下向きにして、フロントフォークにタイラップで装着。天候晴れ、気温31度、湿度57%、10:50a.m.スタート。

トランスポンダーを付けているのでオーロラビジョンにラップタイムが掲示される。アクセルワイドオープン、そしてハードブレーキングでどれだけタイムアップしているかと思ったら1'05。先回のベストよりも遅い。これはいったいどうして・・・。

そこで急きょ「ラインに鋭角的な部分を作らない」よう、スムーズで勢いを殺さないようなラインに切り替えてみた。クリッピングポイントにつく意識も忘れて、あまりブレーキングしないでコーナーを抜けていくような感覚。すると1'05ほどだったラップタイムが1'03に向上。ベストラップタイムは1'03.456、平均速度88.6km/h。

ただあとでKさんに動画をチェックしてもらったら、「遅い方の走り」の方が基本に忠実で良いとのこと。「速い方」の滑らかなラインは実はタイヤのグリップに頼った走りで、いつかスリップダウンしてしまうだろうと指摘された。このラインの走りは例えるなら「オーバースピードではらんでしまいアクセルも開けられていない状態」に似ているとか。エンジン回転数も低いし、トラクションがかかっていないタイヤは遠心力だけで路面に押し付けられている状態なので、それが危ないらしい。

その8 08/10/17

気温21℃、湿度38%、走行条件としてはかなりいい感じだと思う。10:00a.m.からのスタート。走り出す前になるべく暖気して水温を上げておく。3周ほど慣らし走行の時間が取られているので、これでエンジンの方は十分、タイヤもいい感じに暖まったと思う。ストレートで3速12,500rpmまで回っていたから、セッティングも合っている感じ。

今回は、しっかりニーグリップすることと、ブレーキングでタイヤを路面に押し付けながらリーンすることをテーマに走ってみた。具体的には、腰をずらしたハングオフニーグリップの状態でブレーキングし、リーンはフロントブレーキを握りながら行う。そしてイン側の膝を開くことをきっかけにして、上体でバイクをイン側に引き込む感じでリーン開始。ステップはつま先立ちで・・・。これを試してみると、ニーグリップのおかげでしっかりとブレーキング出来るので、以前よりも安心してコーナー奥深くまで進入出来るようになった気がする。そこからあとは出来るだけ早くアクセルを開けてクリッピングポイントに向かう。序盤のラップタイムは1:06で、予想外に遅い。ハードブレーキングでがんばってもそれが全然タイムアップに貢献していない感じだった。

S字コーナーも常に加速して抜けていけるように考えて走ってみた。チラチラとタコメーターに目をやって、出来るだけパワーバンドをキープ出来るように・・・。ラップタイムは1:04.207。これはまぁまぁかも知れないが、いままで以上にがんばっているつもりなのに、それがタイムに反映されていない気がした。そこで、S字の立ち上がりでまだ少し車体がリーンしている状態(たぶん1速)でアクセルをワイドオープンしてパワーバンドに入れてみたら、いきなりリアが滑って左右に振られてしまった。これにはかなりビビってしまって、それからは1速でのアクセルの開け方に慎重になる。

ただ、アクセルを早めに開けないとタイムが出なさそうだし、どうしたらいいか分からずジタバタ。気合いが空回りしている感じ。とりあえずブレーキをどんどん遅らせてリーン。ストレートエンドでは50m看板もよく見えるようになってきたが、これはもしかしたら遅いせいか。とりあえずコーナーではよりアウトから進入してなんとか平均速度を上げるように考える。どんどんワイドなラインになっていって、アウトもインも白線を踏みそうになってきた。

どうも1速、2速のギアを多用していては速度が落ち過ぎてスピードが乗らない感じがする。試しにひとつ高いギアで走ってみると、タイムが上がる。でもそれだと回転数は低いし、クリップにも付けない。タイヤを路面に押し付けている感覚もない・・・う〜ん、悩むところだ。

やはり基本は常にパワーバンドキープだと思うのだが、ブレーキングで回転数が落ちてしまうので、そのあたりをどうするのかが良く分かっていないのだ。また、フロントブレーキを掛けながらのリーンだと曲がりづらく感じる。そこでステップに乗せる足の部分を土踏まずに変えてみた。この方が身体のリーンがダイレクトに車体に伝わってやはり有利な感じ。ニーグリップハングオフもいいけれど、つま先立ちだと少し腰高な感じがして、それが不安感となって車速が上げられない気もしたからだ。

あれこれあがいているうちに、クールダウンの時間となったのだが、それを知らせるイエローランプの点滅に気が付かなかった。かなり熱くなってしまっていたようだ。ラップタイムはこの日一番良い1:03.148が出ていた。

なんとかもう少しと思っているうち、前走車を抜こうと(本来、クールダウンタイムで追い抜き厳禁なのだが・・・)写真の第2ヘアピンで大外回りをしてしまった。この時、とにかくワイドなラインで走ろうと思っていたからだ。

ところが予想以上にアウトに寄ってしまい、アウト側の白線にフロントタイヤが乗って、そのまま転倒。いきなりフロントタイヤがエスケープゾーンの方向にすくわれてしまったのだ。この日は、ブレーキレバーを握り込んでリーンすることを心掛けていたことも悪い影響が出てしまったかも知れない。

その9 09/11/16

09/11/16(月)、1年振りの走行。気温15℃、湿度70%。メインジェット#185、混合比1:30、空気圧200kPa。

今回は腰を落とさず、また、リーニングポイントで身体を動かすことなくバイクと一体で倒れ込む事を課題として走ってみた。ただ、フォームからはその意識が感じられるけれど、コーナーへの進入速度が遅過ぎてなにもかもちぐはぐといった感じ。第1ヘアピンで。
12,500rpmまで回って燃調は良さそう。音は気持ちいいくらいのレーシングサウンド。ブラグの焼けは湿り気味だったが、これは開け方が足りないせいだと思う

1コーナーの進入。腰を落としていない分、自分としてはずいぶんまともなフォームになったと思うが、この高い位置から一気にリーンさせることが出来ずに結果、大きく減速してコーナーに入ることになってしまった。

S字の二つ目。ここは切り返す反動で上体が大胆に動き、少しいい感じでリーンさせられた。たまたまだが、なにかヒントになりそうな感触。
まずはリーニングポイントで強く倒れ込み、「これで旋回出来る」という感覚を体験することが第一だと思った。コーナー進入速度が遅いと、もうそのあとはコーナーリングの体をなさない。この辺りが次回までの課題か。

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