ステアリングダンパーを付ける

2011/02/12ームセンターで購入した厚さ3mmのT字金具(298円)を使って必要なサイズを切り出す。これをステーのベースにして足長コの字ボルト(52円)2本でフレームに留める。この足長コの字ボルトは内幅28mmでVFのフレームにぴったりなサイズだった。またネジ切り部分もあつらえたように絶妙な高さ。ちなみにVFのフレーム断面は幅27mm×高32.3mm。ステーベースにある切り欠きは、フレームに溶接された補強板の膨らみのための「逃げ」。これでフレーム下部にしっかりとステーベースが密着してくれる。

ちょうどこの位置のフレームの下部に20mm幅の平らな良い部分があるので、ここにステーベースをセット。サイドカバーも加工無しにそのまま取り付けることが出来る。ステダンクランプの取付ボルトの穴はぎりぎりいっぱいまでフレームに近づけて、ステダンのシャフトが出来るだけ横にはみ出さないように気をつけた。

ヤフオクで購入した中古のNHK ODM3160(3600円)。ダンパー負荷7段階調整、全長485mm、ボディー長265mm、ストローク165mm。ストロークが165mmあれば正立付けでもハンドルを左右フルロックOK。そしてこんな感じにフレームのラインに沿ってきれいに取り付けが出来た。また、この角度ならハンドルを左フルロックさせた時もシャフトが下方に伸びるので膝頭に当たることはなかった。

ハンドル右フルロック。フォークブラケットを効果的な角度に取り付けようと思うと、ストロークはやはり145mm以上は必要なように思う。

ハンドル左フルロック。シャフトがかなり左にはみ出すのが気になる。シャフトが外に飛び出さない倒立付けも考えたが、650gほどあるステダン本体が片方のフォークにぶら下がるのはどうも不安だったし、本体からフォークブラケットにレバーを伸ばす関係でダンバーの動きが少しプログレッシブな特性になってしまうと思う。今回は動きがダイレクトな正立付けで様子をみることに。

VFはフレームの「肩」が張り出しているので取付がとても難しい。41φのブラケットもよくあるフォーク面〜ボルト穴中心間15mmのモノではなく、レバー部分が長い27mmのモノをヤフオクで落札(390円)してみた。取付位置はもうここしかない、という絶妙なところ。ちょうどチョークケーブルの真上辺り。

さっそく最弱の減衰で試走してみたところ、VFのクイックなフロントの切れ込みはそのままで、落ち着きのないフロント16インチホイールに「粘り」が出てくれた感じだ。また、偏摩耗でブレ出すフロントホイールの動きが止まったのは予想以上の効果だと思う。ただ、タイヤが偏摩耗している状態だし、コーナーを攻めたわけではないので評価はこれから。ステダンの装着は邪道というか、バランスの狂いを無理矢理ごまかすようなモノかも知れないが、VFに関してはハンドリングの弱点のみをうまく補正してくれて、かなり面白いハンドリングになるような予感がする。タイヤを新品にして本格的に走った時が楽しみだ。

中古のステダンなので、洗浄とオイルの交換のためにオーバーホールしておいた。ダイヤル側のアルミキャップを外してスナップリングを取り、減衰を最大にしておいて、ピロボール側からシャフトを押し込んで油圧でオイルシールを抜いてみた。オイルシールは再利用。荒井製作所(Ars)製のA33 RSD型。軸径10mm、外径22mm、厚8mm。今回入れたオイルはモテュールのフォークオイル・ファクトリーラインLIGHT 2.5W-5W。

左右の銀色のカラーの内側にセットする黒いモノは独立発泡スポンジ。これで熱膨張によるオイル量の変化を吸収する。何回かストロークさせたあと、ボティ横の小さな穴からオイルを吹き出させながら満タンに充填。今回オイルを新品に換えたことで、動きはじめからしっかりと減衰がかかり、その減衰力が変化無くスムーズに続いてくれるようになった。これはいい感じだと思う。

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