チェーンを交換する

2012/05/1133,417マイル時。購入してから今まで我慢していたが、ひどい片伸びでハンドルにまでゴツゴツとイヤな振動が伝わってくる状態のドライブチェーンを新品に交換。DIDの530チェーン、110リンク(530VM-110L)。初期伸びが少なく、信頼性の高いDIDなら安心だ。表面がメッキ処理のされたシルバーチェーンを選んでみた。OリングはXリングタイプ。

昔買ったナンカイの3ウエイチェーンツール。530にも対応していたのでコレを使用。まずはチェーンにセットして、カットボルトを6角レンチでねじこんでカシメてあるピンを抜き出す。これでチェーンがカット出来る。古いチェーンはピンのカシメの頭が大きかったので、最初にグラインダーでカシメの頭を飛ばしてから作業した方が簡単だったかも知れない。

同梱のカシメジョイントを仮に差し込んで、古いチェーンと新しいチェーンをつなぎ、このまま1周させてチェーンを入れ替える。ちなみに(株)DIDによると、新品時の防錆用グリスはそのままでOKとか。少し多めに塗布してあるので、拭き取るならウエスを使い表面に薄く油膜が張っている程度に拭き取る。グリスが全く付いていないと表面のサビの原因になるからだ。今回はなにもせずそのまま装着。

カシメジョイント。ピンに付属のグリスを塗り付け、Oリングで密封するようにセット。Oリングの溝にもたっぷり塗り付けておいた。

カシメジョイントをホイール側から差し込んで、表からOリングとリンクプレートをはめる。そしてまたチェーンツールをセットして、圧入ボルトをねじ込んでリンクプレートを圧入。圧入し過ぎるとOリングがつぶれてしまうので、回りのリンクプレートの幅と同じになる位置で止める。

最後にジョイントをカシメる。チェーンツールにカシメボルトをセットしてジョイントピンの頭を開くようにつぶす。今回は360°プラス90°締め込んだが、本当は1周以上締め込んではいけないらしい。もしピンの頭が耐え切れず割れてしまうと強度が極端に落ちてしまうので、要交換だ。

カシメゲージでチェック。この溝よりピンの頭が大きく開いていればもう抜けることはない。

チェーン交換が済んだら、チェーン張り。チェーン中央で15mm〜25mmの振幅になるように調整。必ずリアタイヤが真っすぐ正面を向くようにセットする。これは少し下がって後ろからタイヤを覗き込み、リアタイヤの左右のウォールの見え方で判断。写真は、リアタイヤの左エッジが、真っすぐにしたフロントタイヤの左エッジと重なる位置での左サイドのウォールの見え方。同じように、フロントタイヤの右エッジとリアタイヤ右エッジを重ねて見て、その時の右サイドのウォールの見え方と見比べる。※あるいはサイドウォールが一直線に見える位置でのフロントタイヤの見え方で比べる。

チェーンラインも真っすぐになっているかどうか、チェック。
DATA :
リアアクスルナットの締め付けトルク/8.5〜10.5kg-m
リアブレーキキャリパーボルトの締め付けトルク/2.0〜2.5kg-m
リアブレーキパッドピンの締め付けトルク/1.5〜2.0kg-m

試走してみると、チェーンの片伸びによるガタが無くなって、スロットルに対する反応が劇的に良くなった。スロットルを大きく開けると、上体が一気に後ろに持っていかれ腕が伸び切ってしまうほどのレスポンスの良さ。また、スロットルオフの時もしっかりと逆向きのトルクがかかっていて、安定感・精度が増した気がする。これに比べると今までは本当にギクシャクした挙動をしていて、なんだかよく分からないバイク、という印象だったが、これでようやく本来の駆動系のフィーリングに戻ってくれたと思う。

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